冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)

「冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)」は、「丹参(タンジン)」「芍薬(シャクヤク)」「川芎(センキュウ)」「紅花(コウカ)」「木香(モッコウ)」「香附子(コウブシ)」の6つの生薬からなるお薬です。

体の「気」と「血(けつ)」を巡らせることで、「瘀血(おけつ)※下記参照によって起こるとされる、頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸などを改善します。

血液が滞った状態を、漢方では「瘀血(おけつ)」と言います

からだのすみずみまで酸素や栄養を運んでくれる大切な役割を担っているのが血液。それだけに、その血液が滞った血行不順の状態になると、さまざまな病気を引き起こしやすくなってしまいます。漢方では、この状態を「瘀血(おけつ)」と呼んでいます。中高年だけでなく、20代・30代でも、ストレスや食生活の乱れ、運動不足、喫煙、飲酒などが積み重なって、気づかないうちに進行していることがあります。

目の下にくまができたり、舌の裏の静脈が紫色に腫れたりしたら、それは「瘀血」かもしれません。頭痛や肩こり、めまい、動悸などのつらい症状が現れることがあります。「瘀血」のサインを見逃さず、きちんと改善に努めましょう!

血流をスムーズにする「活血力」で「瘀血」を解消しよう

さまざまな原因で引き起こされた「瘀血」を解消して、本来のイキイキとした血行に戻すはたらきが「活血」。活血は日々の生活改善が重要ですが、漢方でも活血のはたらきを高める効果のあるものがあります。

その中でも、近年注目されているのが「丹参(タンジン)」。日本ではあまり知られていませんでしたが、「丹参」には活血するはたらきがあり、中国では古くから使われてきた生薬です。また「川芎(センキュウ)」「芍薬(シャクヤク)」「紅花(コウカ)」などにも同様に活血するはたらきが期待されます。
「木香(モッコウ)」「香附子(コウブシ)」についてはからだのなかで滞った気を通すのに関わると言われています。

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