漢方の力

漢方薬とは

漢方薬とは

日本の伝統医療

漢方薬は中国とイメージされる方も多いかと思います。
確かに漢方の始まりは中国から伝わった伝統医学「中医学」だと言われています。

しかし、日本に伝わってからは、日本の風土・気候・日本人の体質に合わせて独自に発展しました。
今、私たちが漢方と呼ぶ医学は、中国から伝わり、日本の伝統医療として発展してきたものなのです。

西洋薬との違い

漢方薬と西洋薬では治療に対しての考え方が大きく違います。

多くの西洋薬は一つの強い有効成分から作られており、症状そのものにピンポイントで作用します。即効性と強い効果を発揮しますが薬が切れると症状が再発してしまいます。

漢方薬は生薬を配合して作られるため、複数の症状に効果を発揮します。
また、症状だけを治すのではなく、その原因を改善するために、「身体のバランス」整えて、身体の自然治癒力を高める事を大切にしています。

漢方薬の選びかた

漢方薬は、それぞれの症状を見て「身体のバランス」を整える事を考えるために、同じ病気への処方でも、体質や症状によって使う薬が変わってきます。

どの薬を使用するのか、それを判断するためには、豊富な漢方の知識はもちろん、その症状を知り、体質を知り、生活を知る必要があります。

新川薬品ではしっかりとヒアリングを行い、それぞれのお客様に合った薬を処方いたします。

新川薬品のヒアリングの流れ

1.まずは問診票の作成
漢方では非常に重要な要素である、お客様の体質を知るために、問診票を記入して頂きます。
2.顔診・舌診
顔色や、舌の状態を見て身体の状態をチェックします。
3.症状のヒアリング
現在の症状や、辛い部分や、何を優先して治していくのかをヒアリングしていきます。
4.お薬の処方・生活習慣のアドバイス
新川薬品では、お薬の処方だけでなく、症状を改善

漢方の考え方

気・血・水

基本的な生命活動を維持していると考えられているエネルギー。異常が起こると、イライラや気分の高ぶり、不眠などに繋がる。

栄養素などの循環や、血液の流れなどのことです。異常が起こると、血が滞った「お血」や月経不順、貧血などに繋がります。

血液以外の水分や体液で、体を潤すもののことです。異常が起こると、むくみや排尿障害などに繋がります。

気・血・水

この3つの要素はバランスが大切で、どれか1つが多すぎても少なすぎても身体のバランスを崩してしまいます。
漢方ではこの3つのバランスを整えて健康な身体に近づけていきます。

瘀血と活血

身体の隅々まで酸素や栄養を運んでくれる大切な役割を持つ血液。この役割の為に「サラサラの血液」は健康の基本です。

瘀血

血液の流れが滞ってしまうと、全身に様々なトラブルを引き起こしてしまいます。様々な病気の原因となる、この状態を「瘀血」と言います。

目の下にくまが出来たり、舌の裏が暗紫色に腫れていたら「瘀血」の危険信号。頭痛や肩こり、めまい、動悸などの症状も「瘀血」のサインかもしれません。気付かないうちに進行する「瘀血」は大きな病気の原因になる事もあります。

活血

様々な原因で起こった「瘀血」を、サラサラの血液に改善するのが「活血」です。バランスの良い食事や適度な運動はもちろん、ストレスを溜めない生活も大切です。日々の積み重ねが「活血」につながります。

「漢方の力」で活血力をアップ

日々の積み重ねによる生活改善が大切な「活血」ですが、漢方でも「活血」を高めるものがあります。その中でも最近注目されているのが「丹参(タンジン)」です。ストレス、運動不足、食生活や飲酒、喫煙など「瘀血」の心配がある方は、一度、新川薬品にご相談ください。

漢方のチカラとは?漢方の基本や漢方のチカラを高める方法のご紹介!

1.漢方とは?

漢方は、人間の体も自然の一部という理論に基づき発展してきました。
体の一部ではなく、体のバランスを総合的に改善するのが基本的な考え方です。
病気に焦点を当てるのではなく、病人にフォーカスしており、病気に至る前の軽い症状の対処も行えます。

1-1.漢方の基本は五行

漢方の基本は、五行をもとに形成されています。五行とは、木・火・土・金・水という5つの物質を基準にするものです。漢方の五行は五臓に分類され、肝・心・脾・肺・腎の5つです。

肝は、血液の貯蔵や浄化や体内のエネルギーの流れを管理します。また、肝はストレスや怒りなどの感情と密接に関連しているとされます。心は心臓です。また、感情や意識をも指します。心は喜怒哀楽などの感情やストレスに影響を受け、心身のバランスを保つ役割があります。

脾は消化器系の一部で、食べ物から栄養を取り込んで体内に運び、エネルギーを生成する臓です。呼吸器系の主要な臓器であり、酸素を取り込んで体内に運び、二酸化炭素を排出する臓です。肺はまた、体内の気の流れや水分の調節にも関与します。腎は体内の水分や電解質のバランスを調節し、成長や発育を司る臓です。また、生殖機能や骨の健康にも関与します。

漢方では、これらの五臓にトラブルを抱えていないかを判断し、バランスを整え改善していきます。

1-2.漢方薬と西洋薬の違い

漢方薬と西洋薬は、原料だけでなく治し方が異なるのも特徴的です。漢方薬は、生薬から作られているのに対し、西洋薬は科学的に合成された成分で作られています。また、漢方薬は体が本来持っている自然治癒力を高め、症状を改善するというメカニズムです。痛みのある部分などをピンポイントで治すのではなく、体全体の調子を総合的に改善するという治し方です。

西洋薬は、症状を局所的に改善する役割を果たします。薬は体が本来行うべき役割を代行し、薬が切れると症状が戻ってしまうこともあります。自覚症状や検査の数値を受診した上で、処方されるのが一般的です。ただし、漢方薬と西洋薬はどちらもメリット・デメリットがあり、どちらが優れているというわけではありません。

2.漢方のチカラとは?

漢方薬はさまざまな薬草の組み合わせによって作られ、それぞれの薬草が体の機能や臓器に対して働きかけます。

漢方薬は、単独で使われるケースもありますが、しばしば特定の症状や疾患に対応するために複数の薬草を組み合わせて処方されます。漢方のチカラが発揮される症状は、次のようなものがあげられるでしょう。

2-1.なんとなく体調が悪い

漢方のチカラが発揮できるのは、なんとなく体調が悪い場合です。女性は、月経などで体がだるかったり、気分が優れなかったりすることがあるでしょう。また、更年期の女性は、やる気が起きなかったり、怒りっぽくなったりすることもあります。病院に行くほどではないけれど、体の調子が悪いと感じる場合、漢方のチカラが発揮されます。

2-2.症状が複数ある

症状が複数ある場合も、漢方のチカラが発揮されるケースと言えます。漢方は、症状をピンポイントで治すのではなく、体全体を総合的に改善する治療です。そのため、まったく関係がなさそうに見える複数の症状も、漢方薬で改善できるケースがあります。

2-3.体の状態

漢方薬は、体の状態に合わせて選べるのが特徴です。同じ冷え性であっても、手足が冷えるのと足腰が冷えるのとでは、処方される薬が違います。また、人それぞれが持っている、気・血・水のバランスで薬が変わります。

2-4.漢方薬で改善できる主な疾患

漢方薬は、急性と慢性、どちらの疾患も治療することが可能です。急性疾患の症状としては、風邪や頭痛・めまいのほか、つわりや子どもの夜泣きなどがあげられます。慢性疾患としては、食欲不振や便秘、更年期障害、食欲不振などがあげられます。

3.漢方のチカラを高めるには?

漢方のチカラを高めるには、漢方薬を飲む時は次のことに留意しましょう。

3-1.温かいものを食べる

漢方薬で体質改善を行っている場合は、温かいものを飲食すると効果が高くなります。
冷たい食べ物や飲み物は避けましょう。

3-2.湯とつく漢方薬

葛根湯など、名前の最後に湯とつく漢方薬は、お湯に溶かし飲むと効果が高くなります。

3-3.有酸素運動を行う

ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れると、漢方薬の効果が高まります。

4.まとめ

漢方は、体を総合的に改善するため、複数の症状を1つの漢方処方で治すことも可能です。なんとなく体調が悪いなど、原因がはっきりしない体調不良などにも効果を発揮します。なかなか改善しない慢性的な症状がある方は、漢方のチカラを借りるのも良いでしょう。

「新川薬品 野嵩店」は、沖縄県宜野湾市で漢方薬品を販売しております。創業30年以上の歴史があり、地元の方々の疾患を改善するためのサポートを行ってきました。漢方薬だけでなく、お食事や生活習慣のアドバイスもいたしますので、お気軽にご相談ください。

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